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形成外科・美容外科

Plastic Surgery &
Cosmetic Surgery

二重まぶた

まぶた・目元へのこだわり

最も大切な感覚器の一つ、眼球。まぶたは、その眼球に潤いを与えるためにまばたきをしたり、開いたり閉じたりする、れっきとした運動器です。このため、二重の幅や形は、まつげから二重のラインまでの距離のみで決まるのではなく、目を見開く運動能力に大きく左右されます。従って、二重まぶたの手術においては、まぶたの運動能力を常に考慮し、必要に応じてまぶたの運動能力調整する、つまり、眼瞼下垂症手術に熟練した形成外科医であってこそ初めて、安全で確実性の高い手術が行えるのです。

まぶたの働き

まぶたは表面から順に皮膚、眼輪筋、眼窩隔膜、眼瞼挙筋、ミュラー筋、瞼結膜という層状の構造になっています。人体の大部分の皮下には、まず脂肪があり、その下に筋肉がありますが、まぶたは極薄の皮膚の下にすぐに目を閉じるたの筋肉があり、その下に脂肪、そして、その下に目を開くための筋肉があります。

二重まぶたと目の大きさについて

多くの方が「二重にすると目が大きくなる」と思い込みがちですが、二重になっても、必ずしも目が大きくなるとは言えません。まぶたの構造、まぶたの運動機能がまぶたの形態に与える影響などを熟知した医師が適切な手術法を選択し、上手に手術を実施できなければ、二重の本来の特性が発揮されず、この様な場合は、一見、二重に見えるけれども、二重の様な「しわ」が出来るのみで、大きな目にはなりません。そして、時には、二重の手術によって、眼瞼下垂症を来たすこともあり、この様な場合は、不自然に幅広い二重になり、むしろ、目が小さくなってしまいます。

「健康的な目」の条件

「健康的に美しい目」とは目の輪郭がキリッとして、瞳が輝く目。
ポイントは、見開きが大きくて、目に差し込む光の量が多い。まつ毛の根元やアイラインがしっかりと見える。

健康的に美しい目

見開く力が強い

二重の部分で皮膚がしっかりと折り込まれるため、まぶたが開きやすくなり、黒目も大きく見えて、目に差し込む光の量が増え、瞳が輝く。

目の輪郭がキリっとして瞳が輝く

アイラインがくっきりとし、まつげが長く見えて、キリッと華やかな印象になる。

「健康的に美しい目」
の条件がそろわない二重

目の見開きが弱い

二重の部分できちんと皮膚が折り込まれず、ゆるい二重になり、もたついた皮膚が見開きの邪魔をするので、黒目が小さくなり、目に差し込む光の量が減って、目が輝かない。

睫毛の上に皮膚がもたつく

せっかくのアイラインやまつ毛の根元が、もたついた皮膚に隠れているため、目の輪郭がキリッとしない。

一重まぶたと二重まぶたの違い

〈目元を左右する因子〉

眉毛の形
目と眉毛の距離
まつ毛
目尻
黒目

●二重の目

眉毛の形
ヘの字

目と眉の距離
狭い

まつ毛
長い

目尻
上がって見える

黒目
ヘの字

●一重の目

眉毛の形
ハの字

目と眉の距離
広い

まつ毛
短い

目尻
下がって見える

黒目
小さく見える

●老化によってたるんだ目

眉毛の形
ハの字

目と眉の距離
広い

まつ毛
短い

目尻
下がって見える

黒目
小さく見える

ポイント!

なぜ、多くの人は二重まぶたに憧れるの?

経年的にまぶたの皮膚がゆるんで覆いかぶさってくるため、目尻が下がり、かぶさった皮膚が開眼を邪魔するので、黒目が小さくなります。邪魔な皮膚を持ち上げるために眉を上げてしまうため、眉はハの字となり、目と眉の距離は広くなります。また、かぶさった皮膚がまつ毛を覆うため、まつ毛は短く見えます。以上の如く、「一重の目」と「老化によってたるんだ目」の目元の印象には共通点が多く、一重の目元は二重の目元よりも、若い頃から老けた印象を与えます。
二重まぶたの手術

埋没法

埋没法は二重まぶたにする美容整形の代表的な手術です。糸だけを使って、皮膚をほとんど切開することなく、腫れや痛みをほとんど伴わずに二重まぶたを作ることができるため、とても人気が高い治療です。埋没法は多くの美容クリニックで行われており、比較的容易な治療法ですが、すべての方に埋没法が適しているわけではなく、まぶたの状態や希望する幅などによって適応(向き、不向き)があリます。

一重まぶたの開眼時
一重まぶたは、まぶたを持ち上げる筋肉が収縮すると瞼板だけが持ち上げられ、取り残された皮膚がまつ毛に被さることによって、まつ毛が短く見えます。
埋没法後の開眼時
埋没法で皮膚と瞼板との間を糸でしっかりと固定すると、皮膚が瞼板と一緒に持ち上げられて二重まぶたになります。皮膚がまつ毛に被さらないため、まつ毛が長く見えるようになります。まつ毛も上向きになって、より美しい目元、二重まぶたへと変化します。

●手術方法

まぶたに麻酔をして手術を始めます。希望する二重のラインにあわせて片側4箇所(1箇所当たり1ミリ程度)の切開をします。糸を使用し、埋没法を行います。当院は基本的に4点で固定する方法です(結膜側に糸の露出はありません)。幅や左右差を確認し問題なければ終了です。

メリット
  • 糸で固定する埋没法ですので、著しい腫れも少なく、ダウンタイムが短い。
  • 傷はほとんど残らない。
デメリット
  • 見開く力が弱い方(眼瞼下垂症の傾向がある人)では、二重にならない可能性がある。

●手術後の注意点


術後の腫れ 軽度
メイク ファンデーションは翌日から、マスカラなどのアイメイクは4日後から可能
シャワー・入浴 翌日から可能
洗顔 翌日から可能

正しく安全な埋没法を受けましょう

埋没法は多くの美容外科で行なわれている二重まぶたの代表的な手術。埋没法には、瞼板法と挙筋法がありますが、私たちは瞼板法を採用しています。瞼板法は皮膚と瞼板との糸で結ぶだけなので、まぶたへの負担となるダメージが一切無く、最も生理的で体への負担が最小限だからです。一方、極端に幅広い二重を作る場合には挙筋法となることが多く、挙筋法は眼瞼挙筋やミュラー筋に糸を通し引っ掛けるため、筋肉に悪影響を及ぼすリスクが高くなります。また、ミュラー筋は自律神経に影響する大切な筋肉ですから、日常生活への影響を考えるとミュラー筋に負担を与える可能性のある埋没法を容易に行うべきではありません。

「切らずに希望するどんな二重も叶えます」などと言った宣伝文句。この甘い言葉を信じて、極端に幅の広い二重まぶたを望む場合に、二重手術(重瞼術)における多くのリスクが潜んでいます。

極端に幅広い二重を作るリスク

  • 繰り返し何度も手術を受けても、糸が緩んで二重がすぐに消失
  • 二重まぶたになっても、睫毛の上に皮膚が被さって、アイラインが隠れる
  • 眼瞼下垂症が引き起こされてしまう
ポイント!
そもそも、もしも本当に「切らずに希望するどんな二重も叶えます」ことが出来るのであれば、切開法や眼瞼下垂症手術は必要がありません。人それぞれのまぶたの状態と希望する状態を照らし合わせて必要な手術法を提案すること、そして、その理由を出来る限り分かりやすく説明し、医師と患者様とが治療目標を共有することが、リスクを回避するためには大切です。

切開法

希望する二重まぶたのライン上を切開して行う二重まぶたの手術です。埋没法とは違い、切開によって作る二重ですので埋没法よりも長持ちします。

●手術方法

まぶたに麻酔をして手術を始めます。希望する二重のラインにあわせてデザイン通りに切開します。余分な皮膚や眼輪筋、皮下脂肪などすべて切除します。希望する二重の幅及び形状で固定します。左右のバランスや形状を確認し、問題なければ傷を縫い合わせて終了します。

メリット
  • 上まぶたに余分なふくらみがある方は、脂肪も取ることが可能。
  • 皮膚のたるみを取ることが可能。
デメリット
  • 皮膚を切開するため、ダウンタイムが長い。
  • 眼瞼下垂症が引き起こされてしまうことがある。

●手術後の注意点


術後の腫れ 2週程度
メイク アイメイクは抜糸後から、それ以外は翌日から可能
シャワー・入浴 シャワーは翌日から、入浴は4日後から可能
洗顔 傷口は4日後から、それ以外は翌日から可能

当院の二重まぶた手術へのこだわり

●開瞼機能を高める(少なくとも開瞼機能を妨げない)

●不自然に広い二重にしない

●まつ毛の根本に皮膚がもたつかないようにする

広すぎる二重を作ろうとするあまりに、目を見開く力が低下したり、まつ毛に皮膚がもたつくとまつげが短く見えたり、眠そうな目になってしまいます。

当院は今が良ければ、良しとするのではなく、将来のことを見据えた治療法を提案します。

長期的な視野で「健康的な目」を捉えた治療戦略を立てるべく、全ての人が「いつかは、眼瞼下垂症が生じる可能性がある」「いずれは必ず皮膚がたるんでくる」を念頭にして、今だけのことを考えず、20代、40代、60代、80代と各節目に受けるかもしれない治療を念頭において、今するべき治療を提案します。

ポイント!
1

むやみにオーバーサージャリー(過剰手術)にしない

2

可能ならば低侵襲の手術を選択し、埋没法や上眼瞼リフト術(眉毛下切開)を上手に活用

3

筋力の調整や脂肪の移動が必要不可欠と判断する時は切開法

脱脂術
繊維芽細胞注入
ヒアルロン酸注入
シミ治療
眼瞼下垂症
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